「ぜっっっったいにいや!!!!!」





「そうかそうか。嫌か。じゃあ尚更、そう呼ぶわ。」


先生は楽しそうに笑いながら言った。
最悪だ、悪魔だ。私が全力で嫌がってるのを見て楽しんでる。


「やだ!本当にやだ!」


「もう決まったことでーす。早く帰ってくださーい。先生帰れませーん。」


こうなったら何言っても無駄だ。
最悪な1日。本当に最悪だ。



「さようなら!!!」



そう言い捨てて、振り返らずに駅まで走って行った。
だから私は気がつかなかったんだ。


意地悪な笑顔じゃなくて、
とても優しい表情で先生が笑ってたこと。



「……じゃあな、みゃー」






これが大嫌いな先生との出会い。