「あれ?春依、俺のジャージは?」 教室に戻ると、修司が先に居て、着替えていた。 私の学校は更衣室がないためにみんな教室で着替えをする。 「ここ」 修司に腕の中にあるジャージを見せる。 「着なくていいくらい運動したの?」 修司は、「偉い偉い」って笑いながら子供に言うように私にも言う。 「ちがうよ、今ね、めちゃくちゃ寒いんだから」 「寒いなら着ろよ、そのために貸したんだから」 ......そうだけど、着てるわけにはいかなかったんだもん