そして、ホッとしたようにため息をついた。



「あああ~っ、よかったあああ!

ったく、あんまり遅いから早くに死んだのかと思った」



こいつがすぐ隣の家の幼なじみ、中原桃香。


俺はももって呼んでる。



甘くて柔らかい、シャンプーと柔軟剤のにおい。


小学校の頃より伸びて、今では腰上ぐらいまでの長さの、くせをはらんだ髪の毛。


整った目鼻立ち。


俺よりも低い身長。




ドキッとする。




こんな事言ったら、女子の中の女子って感じするけど、全然。


こいつが女子ってこと、全力で拒否りたい。