「こらっ、もー。蒼月、おとなしくしてなさい」 かなさんが後ろにいる子に声をかけた。 そんなかなさんを無視して、ひょこっと顔を出したのは、綺麗な顔立ちの男の子。 ……そ、ら────。 綺麗な名前。 なぜか頭から離れない。 蒼月と呼ばれた男の子は、あたしと目が合い、目を丸くして。 「だれ。この世界中のイカツい動物集めたみたいな人」 ────は???