なんて、項垂れてももうやっちゃったものは仕方がない。




とりあえず帰ろ…



家は道路挟んで目の前だし、急ぐ程の距離ではないけど、

早くこの場からいなくなりたくていそいそと床に散らばった制服を掻き集めた。



と、



「帰んの?」


起き上がった颯太の髪にはぴょこんと寝癖が。



「うん。帰る。あ、そこにあるブラジャー取って」




私は颯太に背を向けて、なんの躊躇いもなくショーツを履く。



振り返ると同時に「ほらよ」と、ブラジャーが飛んできた。




「投げんな。」



「睨むなよ。…やったのに態度が変わらないって、俺結構悲しいんだけど」



シクシクと泣き真似をするを颯太。



さっきまで私に覆いかぶさってた男には思えない。