「…ん……」 目を覚ませば、もうあたりは真っ暗。 時計を見ると、もう時刻は20時になろうとしていた。 「(…そろそろ帰ろ)」 むくりと起き上がると、感じる寒気。 糸一つ纏っていない体に、さっきまでの事が現実であることを実感させられた。 チラッと隣を見ると、 「すーすー…」 …気持ち良さそうに眠っている男。 その顔についイラッとした。 それと同時に自己嫌悪に陥った。 「(やっちゃったよ……… しかも、颯太と………)」