「やっぱり告白だったのね。」

静香がまたもやお菓子をつまみながら言う。

「石井君、モテるもんね~。」

絵梨はのんびりとマスカラを直している。

私はハア~~と長い溜息をついた。

「やっぱりも何もないわよ!静香が様子見に行けって言うから行っちゃったけど、あんなシーンわざわざ見たくなかった!」

「気になってたくせに。」

うっ、そうだけどさ~

「……わざわざ見なくたって、…わかってるもん。」

健吾はモテる。

それは昨日今日の話ではない。

そして私は告白する勇気がない。

今の関係が壊れるのが怖いのだ。