時代の壁を越えた愛

さてどうしようかな。




意外と足は遅いようだけど足が長すぎるからただ普通に歩くだけで私にとってはすごい速く感じる。




まだ追いつかれてないけどいつ追いつかれるかわからないし行き止まりとかあったら困るし。




早くなんとかしないといけないのはわかるけど弱点が見つからない。




しかも全力疾走でかれこれ5分は走ってる。




あっちはぜんぜん疲れてないようだけどこっちはもう死にそう。




マラソンとかだったらゆっくりだしもっと走れたんだけど。




優「っあ!!」




足がもつれて転んでしまった。




それを敵は見逃さないようで今までで1番の速さで走ってきて頭を思いっきりつかまれた。




優「った...こいつ握力強すぎっ...」




頭がキシキシと軋んでいる音がする。




もうやばい。痛すぎて涙が出ない。叫べもしない。




誰か助けてよ!!先生も何してんの!!




絶対どこかで見てるはずなのに。




こんなに殺されそうになってるのに助けに来てくれない。




そう考えるとなんかムカついてきた。




こいつは頭がいいのかこれ以上力を強めたり緩めたりせず意識不明にならない強さの中で1番の強さを保ってる。つもりなんだろうけどやはりどんどん弱くなっていってるからそのチャンスを逃さない。