だけどまだ生まれてまもない自分と血のつながりがある弟の笑顔を見ると守りたいって思ったんです。




例え父親が違っても一応母親は同じ。家族です。




それに弟が出来てから私の心が少しずつ変化していったんです。




週に1度ふるわれる暴力なんて弟が無事ならいい、食料だって前とほとんど変わらないけど自分が我慢すればいい。一緒にいてくれればいい。




弟が幸せならそれで良かったんです。




でもあいつはそんな小さな幸せすらも壊しました。




たった1歳の弟にまで暴力をふるうようになりました。




私のときでさえ3歳からでなんとか耐えてたくらいです。




1歳で耐えられるはずがありません。




たった週に1度でも弟は心身共にボロボロでした。




せっかく生えてきた歯だって抜け落ち頭は少しへこんでるところがあり体中に痣ができていました。




私が庇うと面白くないのか私にはもちろん弟にも更なる暴力を加えました。




なので私はただ終わるのを願って終わったら励まして手当してという生活の繰り返しでした。




でもその生活も半年で幕を閉じました。