優「これから話すことは他の人に広めようがどうしようかご自由に」




一呼吸置いて話し始める。




私はこの時代の者ではありません。




日本は戦うことをやめ日常生活をより快適に過ごせるよう日々がんばっていた時代、土方さんからしたら遠い遠い未来ですね。




そんな時代で生まれ育ちました。




大体の人達は生まれたら親に愛されながら育ちある程度成長すれば学校という今でいう寺子屋?に通います。




しかも学校は9年間は絶対に通わないといけないという義務教育というものがあったんです。




そのうちの6年間は小学校、残りの3年間は中学校と呼ばれるところへ通います。




でもそのあとに大体の人は高校というものへ3年間通います。




そのあとは働くかさらにまた大学というところで学ぶかなんです。




私の人生は小学校に入る前から狂いだしました。いえ生まれた頃からもう狂いだしていたのかもしれませんね。




私はこの時代でいうと遊女?ですかね?お金を貰うために体を売っている女とそれに釣られた馬鹿な男の間に出来てしまった子供なんです。




なので父親が誰かなんてわからず私は母親から邪魔者扱い。




たった3歳でもう一人暮らしのようなものをしてました。




週に1度だけ帰ってきて最低限の食材を持ってきて暴力をふるいまた夜の街へ戻っていく。




それを何度も何度も繰り返され2年が経ちもうその生活に慣れてきた頃弟ができました。




本当馬鹿女のようで私が出来てしまって後悔してたくせにそのあとたった1回だけ避妊しなかったときがあったんです。




もう本当に死んでやろうかと思いました。




たった5歳で家事だけでも大変なのにさらに暴力にも耐えないといけない、その上子育てなんて無理に決まってますよね。




本来ならまだ愛をたくさんうけ育ててもらう側なんですから。