土「後で話がある」





もう大分前に日が落ち寝る気満々だった私を待たせる土方さん。





なんなの?ふざけてるの?普通明日話すよね?そんなに重大な話なの?





土「これ片付けて少ししたら行くから部屋行ってろ」





いつも通りこちらを一切見ず淡々と作業を進めながら指示する土方さんを見るのは何度目でしょうか。




部屋行ってろってさ土方さんが仕事部屋に呼び出すからわざわざ来てあげたのに邪魔だからあっち行ってろみたいなその言い方!!




もう寝てやろうかとも思ったがあの人は容赦なく起こすだろうからやめておいた。




でも意外とすぐ終わったようで5分くらいできた。




土「なぁお前隠してることないか?」




優「とっても唐突ですね」




もうなんなの急に。心臓に悪いわぁ。




ってか多分これ未来から来たことバレたな。なんでだろ。




土「今日の朝餉のときお前をふと見たらなぜかお前の過去が頭に流れ込んできたんだ。




でもそれは今とは全然違った。




人が多く高い建物がたくさんあった。




どこかで魔法を学んでいた。




...つらいこともあったんだろう」




いつもと同じように見えるけどよく見たら罪悪感と同情とで複雑な顔になっている。




私の幼少期まで知られたとは思いもしなかった。




今日そんな素振り1度も見せてなかったし。





それに顔を見ただけで勝手に過去を見てしまうなんて初めて聞いたから私にもわからない。





優「本当土方さんって予想してないことばっかりしますよね。いいでしょう。事情を説明します」





いつまでも隠していられないしちょうど良かったのかも知れない。