時代の壁を越えた愛

近「じゃあ道場に行くまでだけど少し話そうか」




優「あ、はい!」




話題何も無いと気まずいなーって思ってたしナイスだよ近藤さん!





近「じゃあずっと気になってたんだけど君なんで男の格好をしてるんだい?」





優「...え?」





近「君は女の子だろう?それに私と歳が話し合ってる間に何かをやっていただろう?そのときに感じた何かが結構頻繁に歳から感じられるんだ。何か知らないかい?」




待て待て待て。ちょっと頭の整理が追いつかないぞ。




いや男じゃないっていうのはここに来るまで絡まれたら嫌だしなーっていうのと女人禁制だから気を遣っただけでバレても良かった。ここに入れれば。




それに山崎さんとか女装が得意らしいしそういう人達にはバレるかなとは思ってたし。




こんな早くにバレるとは予想してなかったけどね。




問題はその後!!




土方さん魔法使えたの!?しかも結構な頻度で使ってんの!?




そりゃ何か感じるわな!!




そしたら私のあの嘘信じられてないよね!?




しかも近藤さんすごい才能をお持ちだよ!!




まさかここに来て魔法使いに出会えるなんてなぁ...




とりあえず近藤さんには悪いけど魔法のことは誤魔化そう。





優「確かに俺は女です。なんで男の格好をしているのかというとこっちのほうが襲われないんです。頻繁に襲われてたらろくに出歩けませんし。それにこっちのほうが刀を持ってたって怪しまれないし。



あと私から感じられたやつ本当に俺は知りません。本当に景色を見てただけです」





近「確かに君は整った顔立ちをしているから本当の姿でもさぞ美しいんだろうなぁ。



じゃあ本当に私の勘違いだったという事か...すまなかったね。こんなに疑ってしまって。



ついたよ。ここが道場だ」





ああ、焦ったぁ...さすが新撰組のトップにいるだけあるよね。




これなら終始無言の方が良かったなぁ。





ここにつくまですごい疲れた。





近「まだ歳は来てないのか...」





「あれ近藤さん!」





誰このでかいやつ。なんかうざい。




「ん?なんだこのチビ。」




近「新しく入ってきた子だ。そういえば名前を聞いていなかったね」




本名じゃ女ってバレるよね。いやもう近藤さんにはバレてるけどさ。




優「花形 優太です」




原「俺は原田 左之助だ!よろしくな!」




優「はい。よろしくお願いします。ところで原田さんあなたちょっと鬱陶しいですね」





原「おいおいおい!?お前新入りのくせに勇気あるな!?しかも初対面だよな!?普通に傷つくからな!?」




うんやっぱり鬱陶しいね。傷ついてる割にはテンション高いね。




ていうかお前も初対面でチビって言っただろ。




近「やっぱり君は人とすぐ仲良くなれるね」





優「やめてくださいよー。仲良くないです」





原「ちょっとおおお!?」





こんなうざいやつと仲良くなった覚えはない。