先「お前...この魔法は今この学校の中ではもちろん世界のどこを探しても使えるやつはいないんだぞ...しかも威力を抑えるなんてそんな器用なこと...」





あらそんなにすごい魔法だなんて知らなかった。




なんかめんどくさいことになっちゃったかな。





先「はあ...まさか生徒に、しかも底辺だなんて言われたクラスの生徒に負けたなんてな。誰だよ頭いいやつは魔法が苦手なんて決めつけたの」





ああうん。それは先生に共感。




優「ていうか先生。生徒のみなさん不安そうに見てますけど」





先「あー恥ずかしいとこ見せちまったな。とりあえず事情説明してくるから教室に先戻ってろ」





優 「はーい」





と言って私は素直に教室に行き用意してた退学届を校長室に持っていった。





校「...どういうことですか?」




優しそうな雰囲気を漂わせてる校長先生が今だけは怖かった。





優「私強い人がいるって聞いたからここに入ったんです。だけど倒しちゃったからもうここに用はないんです」





本当の事情は悟られないように淡々と話す。




この校長なんかなんでも見破りそうだからね。




校「強い人ってまさか...」




優「はい。私のクラスの担任です」




校「あの先生を倒すとは...しかもあなた1番レベルの低いクラスの生徒ではありませんでした?」





優「頭がいいってことだけで魔法の才能がないなんてそんなバカな考え改めたほうがいいですよ」





校「...そうですね。本当にいいんですか?」





きっと先生も考え直せと言いたいんだろう。





優「はい」





でも私の考えは変わらない。





校「...そうですか。では寮の荷物もなるべく早くまとめてくださいね」





優「その件については大丈夫です。今すぐ出ていきます」





校「では最後にクラスにお別れの言葉でも」





優「いいです。まだ誰にも言ってないので校長先生あとは頼みました」






それだけ言い残して寮に戻り荷物を全て処分した。





もうこの世界には戻ってこないつもりだから。