私は目を開けると、

逆光であまりわからなかったが

恐らく50はいるであろうバイクが目に入った。

死にたいと思っていたはずなのに、身体が異常なくらい震えてきた。

あれ、おかしいな?

「おい、大丈夫かって聞いてんだけど。」

私は
「う・・・ん。だ・・・い・・・じょう・・・ぶ。」
震えてうまく出せないがなんとか答えた。


「全然大丈夫じゃねぇだろ。動けるか?」

私は、動こうとしたがあまりの震えに腰が抜けた。

男は舌打ちをすると、片方の腕を膝の後ろに回しもう片方の腕を首の後ろに回した。

そう俗に言う「お姫様抱っこ」をされたのだ。

「ちょっ!!大丈夫だ「黙ってろ」

言い終える前に、威圧感のある声で制御された