ゆっくりと建物の中に入る。


「流石、聖党蘭だね…大きい…」

「まぁ…。」


確かに大きい…。


「ってか、急がなきゃだよ!!」

「うん。」


あたし達は学校から大きめな建物に続く廊下を歩いて中に入ると…


3つに別れてるし…。

“高等部”

表示されてるものを見た。

ここ?


綺麗な真っ白なドアが大きく開いてる。



「ここみたいだね!」

「うん。」


あり得ない大きさだし…
白すぎない?



「まだ人少ないし、どこか見てこない?」


「……あたしはここに居るよ。
歩くの面倒だし…」


「えぇぇ―…………わかった!
ここで待っててね!」


「うん。」


莉凪はあたしに背を向けて来た道を戻って行った。



やっぱり嫌。


この匂いも嫌い。


人が多すぎる。


しかも―………

視線がうざい。


あたしは何もしてないし…。


こんな学校来たくなかった―…。