☆☆☆
夕飯を終えたあたしは少しだけテレビを見て、自室へと向かった。
歩の記憶は失われている。
そんな話今まで聞いたことなくて、衝撃的だった。
歩とあたしは特別仲が良いワケじゃなかったから、知らなくても当然だ。
だけど、今は違う。
心が入れ替わってから、あたしたちはどんな些細な事でも伝えて来たはずだった。
それなのに、ここまで重要な事を言わないなんて……。
あたしはそう思い、ベッドに寝転んだ。
なんだかひどく疲れている。
寝転んだままスマホを操作して、歩にメールを送信する。
《今日は放課後遊びに行ったんでしょ? どうだった?》
《あぁ。楽しかったよ! 女子ってパワフルだなぁ。俺疲れちゃったよ》
そんな返信にあたしはクスッと笑った。
歩がカレンに手を引かれて歩き疲れている様子が、安易に想像できた。
《お疲れ様。こっちは純とカラオケしてたよ》
《あぁ、あいつ歌うまいだろ》
《そうだね》
他愛のない会話が続いていく。
しばらくして、あたしは思い切って海が誰なのか聞いてみることにした。
夕飯を終えたあたしは少しだけテレビを見て、自室へと向かった。
歩の記憶は失われている。
そんな話今まで聞いたことなくて、衝撃的だった。
歩とあたしは特別仲が良いワケじゃなかったから、知らなくても当然だ。
だけど、今は違う。
心が入れ替わってから、あたしたちはどんな些細な事でも伝えて来たはずだった。
それなのに、ここまで重要な事を言わないなんて……。
あたしはそう思い、ベッドに寝転んだ。
なんだかひどく疲れている。
寝転んだままスマホを操作して、歩にメールを送信する。
《今日は放課後遊びに行ったんでしょ? どうだった?》
《あぁ。楽しかったよ! 女子ってパワフルだなぁ。俺疲れちゃったよ》
そんな返信にあたしはクスッと笑った。
歩がカレンに手を引かれて歩き疲れている様子が、安易に想像できた。
《お疲れ様。こっちは純とカラオケしてたよ》
《あぁ、あいつ歌うまいだろ》
《そうだね》
他愛のない会話が続いていく。
しばらくして、あたしは思い切って海が誰なのか聞いてみることにした。