つぎの日の放課後。

私は、足早に運動場へと向かった。

あー、なんでこんな日に先生に捕まるかなー!

私はふと運動場をみると

『はい、相川海。1㌔はかるぞ。位置についてよーい』

―――パンッ

ピストルの音と共に、走りだした海くん。

素人の私が見てもフォームが綺麗!!

さすが、王子様!!!!

そんなことを思いながら眺めていると、

『2分34』

気づけば海くんは走り終わっていた。

『すごーい。』

私はあまりの速さに口を開いていた。

ダウンを終えた、海くんがこっちに向かってくる。