「新入生代表挨拶。この桜舞う中、私たち新入生は…」



初めて聞く彼女の声は、この体育館いっぱいに澄み渡っていく。



「新入生代表挨拶・梓 麗華。これにて新入生代表挨拶を終わります」



パチパチと拍手が起こり、次第に大きくなっていく…。



「うわぁ!可愛いね!梓ちゃん」



と、留衣がやけに興奮した様子で言ってきた。それに呆れてため息を吐こうとしたまさにその時だった。



「では、これから霊力検査を始めます!
入試の悪い方から測っていきます。ここは世界一なので一番下でも2万からとさせていただきます。詳しくは教室で聞いてください」