がっこうのひげんじつ。

あの「ボク」は、誰?

古暦君ともかかわりがあったの?ってことは、古暦君と私に、共通点があるの?

結局六時間目に考えてみたけど、むりだった。


放課後。

そそくさと教室を出ると、古暦君と同じクラスのはずなのに、古暦君はもう廊下にいた。

「で、続きって?」

「そうそう。手紙が来てからだけど、僕も今宵さんと一緒で、最初は不思議に思ってた。たぶんみんなそうだろうけどね。誰?って。」

教室からは、ざわざわという声が聞こえる。でも、誰も出てきそうな雰囲気はない。

「そして、ある日……。」

言いかけて古暦君は言葉をとめた。

「何だ、あれ……。」