そこに写っていたのは…ユリナさんの言葉通り、三島くんの寝顔。

でも、それだけじゃない。

画像を見る限り、三島くんはこの時上半身服を着ていないみたい。

…安心しきったようなその表情に、心が痛む。



「…っ」



一緒に寝たんだ。

いや、彼女だから別に可笑しなことじゃないけど。

…っていうか、いちいち傷つく自分が嫌…。


しかもそのうちに、ユリナさんがスマホを鞄に仕舞って言う。



「…ずいぶんショックみたいね?まぁ気持ちはわかりますけど」

「…」

「私は勇佑を愛してます。あなたみたいな生半可な気持ちじゃありません。それに勇佑だって、一緒に寝たこの日、私に“愛してる”って…何度も言ってくれました」

「!」

「…わかったら今すぐ諦めて、もう二度と勇佑と二人きりで逢わないで下さい」



そう言われると同時に、鋭い目付きが突き刺さる。

…もし、逆の立場だったらって考えると…ユリナさんの気持ちはわからなくもない。

いや、むしろよくわかる。だって、あたしも生半可な気持ちで三島くんのことを想ってるわけじゃないから。


だからあたしは、大きなショックの中で…言った。