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その後、レストランで食事をした後は三島くんが改札口まであたしを送ってくれた。
久しぶりのイタリアンは凄く美味しくて、この前はあたしが三島くんに奢ったけど、今日はあたしが奢らせてしまった。
値段を見たら高かったな…。
もう少し安いのを頼んでおくんだった。
あたしはそう思いながら三島くんの方を見ると、言った。
「じゃあ、今日はありがと。また明日ね」
そう言って手を振り、独り改札を通り抜けようとする。
だけど、その時…そんなあたしを引き留めるように三島くんが言った。
「…麻妃先輩」
「うん?」
その声に、なに?とまた振り返る。
すると…
「…っ、!?」
振り向いたその瞬間、あたしは突然…三島くんに抱きしめられた。
「み、三島くんっ…」
「…」
また、この前と同じ場所。
いきなりのことにびっくりして、体が硬直する。
嬉しいけど、周りの視線が気になって……恥ずかしい。

