……………


その後数時間くらい仕事をして、残業もなくいつもの時間に仕事が終わった。

でもこの場から三島くんと一緒に会社を出るのは何だか照れ臭くて、

先に会社の前で待ってて、と三島くんに言うと、あたしは仕事場を先に離れる三島くんを横目に見遣る。



「…、」



…また、二人だけでご飯。

しかも今日は、三島くんから誘ってくれた。



“俺…麻妃先輩が思ってる以上に、先輩のこと本気ですから”

“中途半端なままにしたくない、ていうか”



そしてさっき三島くんに言われた言葉をなんとなく思い返してみると、嬉しすぎて思わず頬が緩む。


…夢みたい。

ずっと、そういうふうに三島くんから言われてみたかったから。


彼女と別れさせたみたいで罪悪感はあったけど、三島くんの言葉でその罪悪感が半減した気がする。

ああ、やっぱり好きだな……三島くんのこと。嘘はつけないや。


…よしっ。


あたしはしばらくすると化粧室に寄って、そのままやっと会社を後にした。