ってかそれ、ほんとなのかな…。

そう思いながら三島くんを見つめてみると、三島くんの様子は普段とさほど変わらない。


…ほんとなんだ。


そう思ったら、さすがのあたしも罪悪感が湧いてきた。

だけど次の瞬間、そんなあたしの心情を察したのか三島くんがまた口を開いて言う。



「…あ、でも、麻妃先輩は気にしなくて大丈夫っすよ。俺が別れたくて別れただけなんで」

「や、でも、」

「俺…麻妃先輩が思ってる以上に、先輩のこと本気ですから。中途半端なままにしたくない、ていうか」

「！」



三島くんはそう言うと、少し顔を赤くして…だけどその顔を背けるようにあたしから目を逸らす。

そして一方のあたしは、その言葉に思わず顔を赤らめる。

ドキッとして、顔が熱くなった。…こんなとこで普通にそうやって言うの、ずるい。


そう思いながらもまだ返事を躊躇っていると、三島くんが誤魔化すように言った。



「あ、つ、っつかその他にも俺、麻妃先輩に聞きたいことがあるんすよ」

「え、」



聞きたいこと？

って、何？


その言葉に首を傾げるあたしは、今聞きたくて口を開く。



「なに？聞きたいことって」