「…ん。じゃあね。ありがと、話聴いてくれて。誘った甲斐があったよ。これでスッキリした」
「…っ」
じゃあ、麻妃先輩はそれを言いたくてわざわざ…?
だけど先輩は、自分だけ満足して、俺に手を振る。
そのまま改札口に向かって行くから、俺はこのまま帰したくなくて…その背中を強引に引き留めた。
「っ…先輩!」
「っ…!?」
帰って行く後ろ姿を追いかけて、追い付いたと同時に腕を引っ張って半ば強引に自身の腕の中に麻妃先輩をおさめる。
そのまま感情に任せて、ぎゅう、と抱きしめたら、腕の中で麻妃先輩がびっくりした声をだした。
「み、三島くん!?何してっ…」
ここ駅だよ!?
恥ずかしいよ!!
麻妃先輩は耳までもを真っ赤にしながらそう言うけど…そういう先輩は堂々と告白してんじゃんか。
俺はというと、麻妃先輩の言葉にもう歯止めがきかなくなって…気がつけば、口にしてしまっていた。
「…先輩。俺も、です」
「!」
「俺も、ずっと麻妃先輩のことが好きです。正直、今も忘れられないくらい」
俺はそこまで言うと、今にも震えだしそうな腕をおさえるべく、より強く麻妃先輩を抱きしめる。
あわよくば、このまま…。
麻妃先輩を、俺だけのモノにしてしまいたい。
そう願いながら、次の言葉を口にしようとしたら、それを遮るように麻妃先輩が口を開いた。
「ダメだよ、三島くん」

