…って…ん?
“そんな気はした”?
って……どういうことだ?何で?女の勘ってやつか?
麻妃先輩の言葉に、俺は一瞬だけそう疑問に思ったけれど、やがて「そんなことはいいか」とやっと中華料理に手をつけた。
…あ、ほんとだ。
ここ、すげー美味い。
結局、麻妃先輩にオススメされた小籠包もオーダーしたけれど、それは予想以上に美味しい。
俺がそれを言うと、麻妃先輩は嬉しそうに笑った。
また、二人だけで来れる日がくるといいのに。
思わずそう考えてしまう俺の頭の中には…もうユリナの姿は、ない。
……………
会計を済ませて店を出ると、俺達は再び外に出た。
麻妃先輩はどう思ってるかわからないけれど、俺にとってこの外食は“デート”も同然だから、俺が奢りたかったのに。
やっぱり所詮麻妃先輩にとっての今の俺は“ただの後輩”でしかないのか、結局麻妃先輩に奢らせてしまった。
「素直に奢られてなよ、後輩」って言われたら…それ以上は何も言えない。
「…ありがとうございます」
それでも二人だけで外食できることが俺にとっては夢みたいな出来事だから、素直な嬉しさがあるなかで俺がそうお礼を言うと、麻妃先輩が言った。
「ううん。美味しかったでしょ、ここ」
「ハイ。多分また…っつか、これからたまに二人で来ません?」
「!」

