初恋フォルティッシモ


「っ…会議室って…どの会議室だよ、」



その後ようやく会議室に到着したはいいものの、なんと8階には会議室が複数あった。

エレベーターを降りた直後から、目の前には会議室AやらBやらCやらがズラッと並んでいて…。



「…マジかよ…」



でも…いや、待て待て。

あのおっさん何て言ってた?

思い出せ、思い出せ…俺。


しかし…


……やっぱ、一部屋ずつ調べてくしかないか。

実際に行ってどうするのかは頭にはないけれど、俺はとにかく嫌な予感がして麻妃先輩を探すことにした。


もう後悔はしたくない。


ユリナから電話がかかってきていることに気づかずに、俺はひたすら一部屋ずつノックをしながら麻妃先輩を探す。

呆れられてもいい。

最悪、嫌われたって構わない。



ただ、あのおっさんにだけは麻妃先輩を渡したくない!









………しかし、



「……はぁ。どこにいんだよ、」



その後、8階にある全ての会議室を探したけれど、麻妃先輩はどこにもいなかった。