月を見上げる吸血鬼 完結


そう言って月が部屋を出ようとする。

「月待って!」

呼び止めてしまったから言うしかない。

「ん?どうした?」

「一緒に居て……ください。」

わがままだし断られると思ったら、

「ッ。いいよ。」

オッケーしてくれた。なんだか今は月の匂いがないと寝れなさそう。