水たまりに映る空

「おかえりー 遅かったね」


教室に帰ると、沙織は課題プリントをいつのまにかやりとげていた


「これアイスです・・」


沙織の机の上にアイスをおき、代わりにプリントと2人分のお金を貰う


「暑いのに味濃いの選んできたね・・ 何このチョコ&生チョコ味って」

「美味しそうでしょ? ・・・・・・・・・っぅ・・・っうふふふ・・・・」

「ちょっと・・突然何あんた・・ 暑さにやられた?」



思わず思い出して 笑ってしまう いや、変態ではないので。

だって・・・あんまりにも幸せで ・・・・嬉しすぎて・・


「さっきねぇ・・・ 大野先輩と話せたの!!」

「・・・・・・誰それ?」


大野先輩の知名度は低かった。 あんなにモテそうなのに・・。実際そうでもないらしい。
皆の目はきっと節穴なんだね・・


「弓道部の部長さん!!私の・・・愛しい人・・だよ・・」

「好きな人いたんだ?! 今度見てみたいなー」

「惚れちゃダメだよ!私の大野先輩だから!」

「あんたのじゃないでしょーが。」


やっと課題プリントを写しおえ、アイスも食べてしまった。