「よーい!」
パンッ!!
それと同時に、走り出す。
「頑張れ〜!!」
「行けー!!」
走っている人達を応援する声。
周りも、負けられないと闘争心を燃やして応援の声はどんどん大きくなり、走者達も一生懸命走っていた。
だが、その中でも…………
「……え、ちょちょちょ!!やばいって!あれは、完全に負ける気やん!」
「あー……だね」
「おーい、ちょっとあれはないぞー?」
と、こっちは今走っている2人にブーイングの嵐。
先生も、その光景を見て「あはは……」と呆れ気味。
歌楓、空藍の2人は、どんどん周りから抜かれていき今はビリ。
あぁ、これで負けた……そう思っていると先頭を走っていた2人が足をもつれさせ転倒。
それに続いていた後ろの2人も倒れドミノ倒しのように綺麗に倒れていった。
今なら!
そう1年の思いは一緒だった。
「今だよ!!今走って!!」
「頑張れ!この際3位でも全然いいから!」
「頼む!走ってくれ!」
そう、2人に応援すると2人は顔を見合わせてタッタッと走り出した。
これなら、まだ光はある!そう思いそして、、、、
パンパン!!
「結果!!1位!2年〜〜〜そして、3位!1年2組"歌楓、空藍ペア!」
「「「「よ、、、よっしゃあああ!!!!!」」」」
「やった〜!!!!」
「やったね!!空咲花さん!」
「うん!」
「お疲れ様〜歌楓〜」
「ありがとう〜龍星〜」
そうして、転倒してしまいまさかの、最下位になった3年はとても悔しそうで走っていた2人を睨んでいた。
その2人は泣きそうになっていてとても可愛そうで見ていられなかった。
そして、
午前の部は周りの闘争心冷め切らぬ状態で終わりを迎え昼休憩に入った。
☆☆☆
「ねぇ!皆でご飯食べよ!」
美玲は我先にと、はいはい!と勢いよく手を挙げて宣言した。
「いいね〜、やっとお昼だ〜」
「あ、歌楓一緒に食べよ〜」
「いいよ〜」
そう言って、龍星達2人はスタスタと日陰の方に向かっていった。
それを眺めて俺らもと翔くんたちも日陰に向かっていった。
「空咲花も、一緒に食べよ!ほら!」
そう言って、美玲が空咲花の手を掴むが……
「ごめん、、、私先約がいて……」
そう言って、申し訳ないという顔で謝った。
まさか、あの空咲花が……と美玲もびっくりしてすぐには反応が出来なかった。
「えっ?……えと、、誰?」
そう聞くが
「ごめん、、言えないの……けど!また、後半戦までには戻ってくるから!だから、みんなで食べて!それじゃあ!」
「あ!ちょっ、、、空咲花!!」
早口に捲し立てて、そのままスタスタと走って校舎に行ってしまった空咲花。
それを、止めようとしたがそう直ぐに反射的に手を掴めるはずもなく空気を掴んで止まってしまった右手は宙を舞い、どうすることも出来ずゆっくりとおろした。
「………………」
どうしたんだろうと思っても、その質問に答えてくれる本人はいない。
仕方なく、美玲もみんなが居る日陰に向かった。
そして、全員空咲花と一緒に来ると思っていたのに一人で来た美玲に驚き、皆、声を揃えて同じ質問を投げかけた。
「あれ?空咲花は?」
「どうかしたの?」
「……わかんない、なんか一緒には食べられないって言われちゃって…どうすることも出来なくて…けど、後半戦には戻るって言ってたから、、、なんか、誰か他の人と食べるって言ってたよ」
美玲の少し元気の無い顔を見て皆顔を見合わせて、皆口々に美玲を慰める。
それでも少しだけ、いつもより元気がなく皆も心配しながらもそれを気にさせないように明るい雰囲気を出しながら会話を弾ませた。
その時、ヒョコッと姿を現して「あの、、」と声をかけてくる人が……
誰だろうと、そちらに目線を向けると坂野 愛瑠(さかの あいる)さんがいた。
「どうしたのー?坂野」
坂野さんに、先に声をかけた龍星は、?と頭の上に付けたかのように首を傾げて聞いた。
そして、それを待ってました!と言わんばかりにパンッ!!と手を叩いて「あのね!」と少しだけ顔を赤くしながら口を開いた。
「私も、、、一緒にご飯食べてもいいかな?」
そう少し、指と指をモニョモニョさせながらチラッと目線をこちらに向けながら聞いてきた答え。
それは、とても驚くものでもなく皆「なんだ〜」と肩の力を抜いていいよと答えた。
それに、ありがとうと嬉しそうに答えて日陰の中に入ってみんなと会話をする。
………………
「愛瑠は、一緒に食べる人いないの?」
「え?」
「わ、これがKYと言われる象徴だわ……ねーわー」
「もう少し空気読みなよアホ」
「( ・∇・)」
「はぁ」
会話が弾んできた時に、アホこと龍星から飛んできたド直球な質問に皆は、呆れ空気読めよと龍星を少し残念そうな目で見つめていた。
その質問に、驚いた愛瑠だが直ぐに大丈夫だよと言って実は……と話し出す。
「いたんだけど……あ、いたというかね?誘ったんだけど…断られちゃって、、」
「そうなの?」
「へぇー、愛瑠の誘い断るやつもいるんだな」
「どういう事だよ」
「いや、何となく」
「あはは、仕方ないよ!だって、あまり人と話すの苦手って子を誘ったんだもん」
「え!?それって、、」
「え、うん、
空咲花さんだよ?」
「まじか」
愛瑠さんの、誘いも断ったの?一体誰とご飯食べてるんだろう…
美玲は、少し心配になったが愛瑠の言葉によってとんでもない事実に驚きと共に納得してしまった。
「あ、諏訪先生と食べるって言ってたからさ!
最初は、びっくりしちゃったんだけど、なんか空咲花さん暑すぎるとご飯食べないだろ?って先生に捕まっちゃったらしくって、だからその見張りでって言ってたよ!
納得しちゃったけどねwけど、先生、、本当に空咲花さんの保護者みたいだよね」
「え!?諏訪!?」
「先生!?」
そう、全員が驚く事実と美玲や歌楓は静かに2人納得していた。
そう、空咲花は本当にご飯を食べない!全くと言っていいほど
もう、自分で食べるのめんどくさいから食べないとか言っているレベルだ。
だからこそ、、、という感じで先生に捕まったんだろう。
あの倒れたこともあるしな〜と2人は心の中でご愁傷さまと静かに手を揃えて拝んだ。
「だけど、今度は一緒に食べようなって言ってくれたから本当に嬉しかったよ〜」
そう、愛瑠は嬉しそうにニコニコ笑いながらご飯をパクパクと食べ進めていく。
「はぇ〜、なんか本当に空咲花さんはたまに了承する時なんか感動するのなんでだろ」
高杉くんは、少し考えたが答えが見つからなかったのか諦めてご飯を食べ始めた。
パンッ!!
それと同時に、走り出す。
「頑張れ〜!!」
「行けー!!」
走っている人達を応援する声。
周りも、負けられないと闘争心を燃やして応援の声はどんどん大きくなり、走者達も一生懸命走っていた。
だが、その中でも…………
「……え、ちょちょちょ!!やばいって!あれは、完全に負ける気やん!」
「あー……だね」
「おーい、ちょっとあれはないぞー?」
と、こっちは今走っている2人にブーイングの嵐。
先生も、その光景を見て「あはは……」と呆れ気味。
歌楓、空藍の2人は、どんどん周りから抜かれていき今はビリ。
あぁ、これで負けた……そう思っていると先頭を走っていた2人が足をもつれさせ転倒。
それに続いていた後ろの2人も倒れドミノ倒しのように綺麗に倒れていった。
今なら!
そう1年の思いは一緒だった。
「今だよ!!今走って!!」
「頑張れ!この際3位でも全然いいから!」
「頼む!走ってくれ!」
そう、2人に応援すると2人は顔を見合わせてタッタッと走り出した。
これなら、まだ光はある!そう思いそして、、、、
パンパン!!
「結果!!1位!2年〜〜〜そして、3位!1年2組"歌楓、空藍ペア!」
「「「「よ、、、よっしゃあああ!!!!!」」」」
「やった〜!!!!」
「やったね!!空咲花さん!」
「うん!」
「お疲れ様〜歌楓〜」
「ありがとう〜龍星〜」
そうして、転倒してしまいまさかの、最下位になった3年はとても悔しそうで走っていた2人を睨んでいた。
その2人は泣きそうになっていてとても可愛そうで見ていられなかった。
そして、
午前の部は周りの闘争心冷め切らぬ状態で終わりを迎え昼休憩に入った。
☆☆☆
「ねぇ!皆でご飯食べよ!」
美玲は我先にと、はいはい!と勢いよく手を挙げて宣言した。
「いいね〜、やっとお昼だ〜」
「あ、歌楓一緒に食べよ〜」
「いいよ〜」
そう言って、龍星達2人はスタスタと日陰の方に向かっていった。
それを眺めて俺らもと翔くんたちも日陰に向かっていった。
「空咲花も、一緒に食べよ!ほら!」
そう言って、美玲が空咲花の手を掴むが……
「ごめん、、、私先約がいて……」
そう言って、申し訳ないという顔で謝った。
まさか、あの空咲花が……と美玲もびっくりしてすぐには反応が出来なかった。
「えっ?……えと、、誰?」
そう聞くが
「ごめん、、言えないの……けど!また、後半戦までには戻ってくるから!だから、みんなで食べて!それじゃあ!」
「あ!ちょっ、、、空咲花!!」
早口に捲し立てて、そのままスタスタと走って校舎に行ってしまった空咲花。
それを、止めようとしたがそう直ぐに反射的に手を掴めるはずもなく空気を掴んで止まってしまった右手は宙を舞い、どうすることも出来ずゆっくりとおろした。
「………………」
どうしたんだろうと思っても、その質問に答えてくれる本人はいない。
仕方なく、美玲もみんなが居る日陰に向かった。
そして、全員空咲花と一緒に来ると思っていたのに一人で来た美玲に驚き、皆、声を揃えて同じ質問を投げかけた。
「あれ?空咲花は?」
「どうかしたの?」
「……わかんない、なんか一緒には食べられないって言われちゃって…どうすることも出来なくて…けど、後半戦には戻るって言ってたから、、、なんか、誰か他の人と食べるって言ってたよ」
美玲の少し元気の無い顔を見て皆顔を見合わせて、皆口々に美玲を慰める。
それでも少しだけ、いつもより元気がなく皆も心配しながらもそれを気にさせないように明るい雰囲気を出しながら会話を弾ませた。
その時、ヒョコッと姿を現して「あの、、」と声をかけてくる人が……
誰だろうと、そちらに目線を向けると坂野 愛瑠(さかの あいる)さんがいた。
「どうしたのー?坂野」
坂野さんに、先に声をかけた龍星は、?と頭の上に付けたかのように首を傾げて聞いた。
そして、それを待ってました!と言わんばかりにパンッ!!と手を叩いて「あのね!」と少しだけ顔を赤くしながら口を開いた。
「私も、、、一緒にご飯食べてもいいかな?」
そう少し、指と指をモニョモニョさせながらチラッと目線をこちらに向けながら聞いてきた答え。
それは、とても驚くものでもなく皆「なんだ〜」と肩の力を抜いていいよと答えた。
それに、ありがとうと嬉しそうに答えて日陰の中に入ってみんなと会話をする。
………………
「愛瑠は、一緒に食べる人いないの?」
「え?」
「わ、これがKYと言われる象徴だわ……ねーわー」
「もう少し空気読みなよアホ」
「( ・∇・)」
「はぁ」
会話が弾んできた時に、アホこと龍星から飛んできたド直球な質問に皆は、呆れ空気読めよと龍星を少し残念そうな目で見つめていた。
その質問に、驚いた愛瑠だが直ぐに大丈夫だよと言って実は……と話し出す。
「いたんだけど……あ、いたというかね?誘ったんだけど…断られちゃって、、」
「そうなの?」
「へぇー、愛瑠の誘い断るやつもいるんだな」
「どういう事だよ」
「いや、何となく」
「あはは、仕方ないよ!だって、あまり人と話すの苦手って子を誘ったんだもん」
「え!?それって、、」
「え、うん、
空咲花さんだよ?」
「まじか」
愛瑠さんの、誘いも断ったの?一体誰とご飯食べてるんだろう…
美玲は、少し心配になったが愛瑠の言葉によってとんでもない事実に驚きと共に納得してしまった。
「あ、諏訪先生と食べるって言ってたからさ!
最初は、びっくりしちゃったんだけど、なんか空咲花さん暑すぎるとご飯食べないだろ?って先生に捕まっちゃったらしくって、だからその見張りでって言ってたよ!
納得しちゃったけどねwけど、先生、、本当に空咲花さんの保護者みたいだよね」
「え!?諏訪!?」
「先生!?」
そう、全員が驚く事実と美玲や歌楓は静かに2人納得していた。
そう、空咲花は本当にご飯を食べない!全くと言っていいほど
もう、自分で食べるのめんどくさいから食べないとか言っているレベルだ。
だからこそ、、、という感じで先生に捕まったんだろう。
あの倒れたこともあるしな〜と2人は心の中でご愁傷さまと静かに手を揃えて拝んだ。
「だけど、今度は一緒に食べようなって言ってくれたから本当に嬉しかったよ〜」
そう、愛瑠は嬉しそうにニコニコ笑いながらご飯をパクパクと食べ進めていく。
「はぇ〜、なんか本当に空咲花さんはたまに了承する時なんか感動するのなんでだろ」
高杉くんは、少し考えたが答えが見つからなかったのか諦めてご飯を食べ始めた。

