私は、安心させるように大丈夫だよと言った後口を開いた。
「今日はね、いつ来るかわからない私の禁断症状が出ちゃった日なんだ」と言って笑った。
が、いつもならそっかと言って何も聞いてこない美玲ではない。
今日一緒に帰って今目の前にいるのは高杉君だ。
こんなことで引いてくれるお優しい方ではない。
「ふ〜ん、なんで?」と言われてしまった。
「え!?な、なんで…」と私は言葉に詰まってしまった。こんなことを言われたのは初めてでなんといえばいいのかわからない。
「…空咲花ってさ、悩み相談とかしないの?誰かに」とどこか知ってるような風に言われてしまった。
そこではたと気づいた。
須和先生の仕業だなと思った。
そして、美玲も少しだけだが話してしまったのだろうだから高杉くんは、深追い出来る。
知らなければそんなに自信満々と聞けるわけがない。
私は、内心舌打ちしながらどうしようどうやってごまかそうと考えた。
その間も高杉君は何も話さず私の言葉を待っていた。
そして、数分たって私は口を開いた。
「…頼れる人がいないからかなそれと、話そうと思わないし迷惑なだけだからね私ってこう見えてネガティブなんだよ」と言うと高杉君はほうほうそれでと続きを促していた。
「それで!?うーん…それで、話さないし人の悩み相談聞いてた方がいいしまぁいろいろあるんだよ」と完結にまとめた。
そうすると高杉君は少しの時間黙って何かを考えているようだった。
「…空咲花、俺にさ悩み相談してみない?」と言われた。
私は一瞬何を言っているのかわからずフリーズして固まり止まってしまった。
「……は?」とやっと出た言葉がこれだ。
何を言っているのだこの人はという感じで目線を向けると何ともないようにスルーされ高杉君は口を開いて話の続きをした。
「だから、空咲花が溜め込んでいることを俺に話してみない?ってことねそうしたら、こんなにならず気楽でしょ?」と言われ私はまた頭が真っ白になってしまい足を止めそうになったがなんとか耐えて無理やり足を前に勧めた。
「いやいや、高杉君さっき言ったこと聞いてた?私、ネガティブだしめんどくさいんだってば」と言うと
「それさ、何かあってトラウマになって言えなくなったの?」とど直球で的を当てられ何も言い返せなくなってしまった。
……そう、私がこうなった理由が過去にある。
けど、それは誰にも言ったことがないからそれに…いう必要もないだからおほっておいて欲しいのに皆無理やりでも聞いてくる
まぁ、聞いてこない人もいるけど…
と自分の思考に入っていると高杉君が言った。
「それは、今はないでしょ?」と言われ何も言われているのか最初はわからなかったがなんとなくわかりそうだねと返すと
「今は今だよ」と言われた。
「大丈夫、役には立たないと思うけど俺で良ければ聞くからさ…ね?」と言われ私は危うく泣いてしまいそうになった。
「……ありがとう」とボソッと言うと高杉君の耳に届いたのか
「うん、どういたしまて」とニコニコと笑いながら言われた。
そうしているうちに家に着いていてハッと気づいた。
高杉君の家から私の家の道だと遠回りになってしまうなのに、何も一言も言わず着いてきていたいつもならまたねと私が言って別れるのだがそんなことも忘れて歩いていたので自分に内心舌打ちをまたしてここまでごめんねありがとうまたねと言って足早に家の中に入った。
「うん、またね」と高杉君は言うとのんびりと元来た道へ引き返して歩いていった。
それを見送り私は家の中に入った。
「ただいま〜」と言うとおかえりとひょっこり顔を出してお母さんが挨拶してきた。
「今日は、遅かったねどうしたの?」と聞かれいつも通り寄り道してきたと嘘をついた。
そして、お母さんはそっかお風呂湧いてるわよと言ってキッチンへと消えた。
ふぅとため息をついて2階に上がり制服から私服に着替え荷物を置いて一階にまた降りてお風呂に入った。
そして、リビングへ行くと夜ご飯がもう出来ていて食べた後食器を片付け部屋に戻った。
そして、落ち着いて携帯をみると美玲からLINEが大量に来ていた。
(大丈夫?なんかあったら、言ってね!)
(今日、翔くんと帰ったんだ〜めっちゃ嬉しい〜)
(明日は、いつも通りで良かった?あ!明日は準備か!テヘッ)
という感じで来ていて流石に分かりやすい心配の仕方をしているとわかった。
けど、わざわざ私のことを心配してくれてるんだなとわかり心の中でありがとうと言いながらLINEの返事をした。
(あぁ、ありがとうね)
(良かったじゃん、私は何故か高杉君がクラスで待ってて一緒に帰ったよ)
(そうだよ、明日は早く行くから寝坊したら置いてくからな)
と送った後すぐに既読がつき
(いえいえ〜)
(お!高杉君まだいたんだね〜そうなんだ!良かったね!)
(うぇ〜!?それは勘弁だよ〜!)
と送られてきた。
美玲のまだというのに疑問を抱いたがすぐにそれを振り払ってふはっと笑った後
(ファイト)
と送って強制終了をし
私は、ベッドの中に潜り込みすこしだけ今日の事を振り返ってから目を閉じた。
……明日は、いよいよ体育祭の準備
明日は、何が起こるのかなと思いながら私は、深い眠りについた。
…………体育祭の準備の日
チュンチュンと雀の声で起きバッと飛び起きた後急いで時計の時間を確認すると待ち合わせの時間の1時間前だった。
ホッとした後ベッドからのっそりと降りた後1階に降りて今日はお母さんがまだ寝ているので私が朝ごはんを作ることになっていた。
簡単なのでいっかと思い、フライパンに油を薄く引いて卵を入れ少し火が入ったらぐるぐると箸で掻き混ぜてスクランブルエッグを作り皿に盛った後すかさずベーコンもいれて焼いている間食パンをオーブントースターにいれて焼く。
そして、朝食の完成だ。
のんびりと食べてからまた2階に戻り制服に着替えてトタトタと階段を駆け下りいってきますと小さな声で言って玄関の扉を開ける。
外に出るともうむしむしとした暑さが襲いむわっとした感覚がありうわぁ〜と引きっつた顔で言うともう外には空咲花が夏の制服で準備万端と私を待っていた。
「おはよ〜空咲花〜そして、暑い!どうして夏はこんなに暑いんだ!」と挨拶した後嘆くように愚痴る。
そうすると空咲花は
「おはよ、太陽が地球に近くなって暑いんだってよ〜なんで、また暑い中準備しなきゃいけないのかね〜私、熱中症とかもうごめんなんだけど……」
と挨拶と真面目な回答そして、嫌そうに忌々しそうに吐き捨てて言ったその言葉にあ〜そうだねと返して私たちは学校への道を歩いた。
そして、学校の門には今日も元気に須和先生がいて生徒に挨拶していた。
その光景を遠目から見ていた私たちに気づいた須和先生はニッカリと笑った後少し駆け足で近付いてきた。
空咲花の顔を見ると嫌そうな目で見ていて私は、苦笑をした。
「おはよ!…お!空咲花はもう大丈夫そうだな〜!もうあんなに溜め込むんじゃないぞ!というか、その前に相談しろ!いいな〜!」と須和先生は朝から眩しいくらいの笑顔を振りまいて挨拶した後空咲花に運無言わせないという感じで言葉を並べそれを聞いていた空咲花はもう死んだ目をしていた。
なぜそんな目をしているのだろうと思ってハッとした。
空咲花は、あまり暑いところが苦手なため長くいると熱中症を起こす。
それになりかけているのだろう。
それに、気づいたのか須和先生はあ、やべとした顔をした後急いで空咲花をおぶると走って学校の中へ入っていった。
それを、取り残された私はじ〜と見たあとハッとして
「ま、待ってよ〜」と言った後置いてかないで〜と言いながら走って須和先生の後を追いかけた。
それが、朝の最初の光景
…………
「ハァハァ…や、やっと追いついた〜…」
と息を切らしながら私は、クラスに着くと須和先生が空咲花を優しく席に座らせていた。
空咲花は、席に座った後机に頭を乗っけて突っ伏していた。
私は、その光景を見たあとあーあーと思いながら須和先生どんまいと心の中で言った。
「ごめんな〜空咲花」とすまなさそうに謝り空咲花と一緒の目線になって声をかけていた。
空咲花は、顔を上げるのも億劫になっているのか突っ伏したまま須和先生と会話していた。
空咲花は、今日は少し朝からブルーになった感じだろうか。
まだ、私と一緒の時は大丈夫だったのになと思いながら今日は準備だから気持ちをあげないと空咲花はイライラオーラを醸し出しながらやって後々舌打ちしながらやっているのでなんとかしなくてはと須和先生も少し焦っていた。
「空咲花、今日は頑張ろう?な?頼む!おまえがいないと準備進まないんだよ!」と出た須和先生のチワワのような甘えたオーラあれを見てしまうと何でもしょうがないな〜と言いながらやってしまいたくなってしまう。
須和先生は、あれは無自覚でやっているため怒るに怒れない。
天然は、怖い!と私は須和先生を見て初めて思ったよ…
そして、空咲花も私と同類でその顔を見てうっと言ってどうしようと考えているらしいそして、溜息をついてわかりましたと言って須和先生は、おぉ〜!ありがとな!とニカリって付きそうな感じで笑った。
空咲花は、フッという感じで笑って仕方ないですねという感じで許していた。
その後、須和先生は空咲花の机の近くで空咲花と話していた。
教師が、仕事しなくてはいいのかと思うがあれが須和先生なので皆も見慣れた光景を微笑ましく見ていた。
須和先生は、皆にあ〜ゆ〜感じで接してくる。
そして、皆は須和先生があ〜ゆ〜行動をとる時は誰も邪魔をしない。
理由は、須和先生の表情がとても男らしくそして可愛いからだ。
そのため、今でもシャッター音が素晴らしいくらい鳴り響いている。
おい、その写真あとでグループに送ってね絶対だよ!と心の中で叫びながら私もその光景を写真に収めた。
須和先生のあの行動などは全部LINEのグループに贈られてくる。
そして、あの行動などはすべて空咲花の時が多くその時の空咲花の表情や須和先生の表情は誰も見たことないくらい穏やかで貴重なためこのグループに空咲花はいない。
あ、そういえば歌楓誘っていないなと思い今度誘ってみるかと心に決めてもう何枚撮ったかわからないくらいの写真をアルバムのフォルダーとグループに送り今日の朝のやるべき事は終えた。
朝から目の保養になることがあり皆のやる気は万端!
そして、朝のチャイムが賑やかなクラスに鳴り響くと癒しの時間も終わりを告げ体育祭の準備が始まった。
今日の学校は体育祭の準備のみであとは帰るのみなので帰りに空咲花と明日の事の話をするため寄り道して帰ることにしていた。
帰りも楽しみだな〜と思いながら私たちは外に出た。
…………
外に出るとやはりくっそ暑い空気が襲い皆は汗を少し流しながら作業を進めていた。
そういえば、翔くんと朝会ってないな〜と思っていたその時…
「おはよ、暑いな」と急に後ろから声が聞こえた。
ビクッとしながら恐る恐るうしろを振り返ると私の中で噂をしていた翔くんがタオルで汗を拭きながら話しかけていた。
私は、その光景を見て(神様、私は今から死ねということですか…は、鼻血が出そうなんですけど〜!?!?!!)
と脳内パニックを起こしていた。
「お、おはよ!?か、翔くん暑いね〜」ともう取り繕うことも忘れて動揺しながら声が裏返りながらも挨拶し終えあ〜と頭を抱え込んだ。
(わ、私のバカ〜!!!/////)
と顔を真っ赤にしながらどうしよ〜と思ってなにか言わなければと思った時翔くんから声が聞こえないと思って勇気を出して顔を真っ赤なのが少し収まったのでチラッと見てみるとお腹を抱えて必死に笑うのを我慢している翔くんがいた。
それを見た時私は恥ずか死ねると思った。
そして、どんどん顔に熱が集まりまた顔を真っ赤にしながら翔くんにポカポカと叩きながらも〜!笑わないで!と言うと喉を震わしてくくっと笑いながら翔くんはいや〜ごめんと目に涙を貯めてそれを拭いながらこちらを見てきた。
「今日はね、いつ来るかわからない私の禁断症状が出ちゃった日なんだ」と言って笑った。
が、いつもならそっかと言って何も聞いてこない美玲ではない。
今日一緒に帰って今目の前にいるのは高杉君だ。
こんなことで引いてくれるお優しい方ではない。
「ふ〜ん、なんで?」と言われてしまった。
「え!?な、なんで…」と私は言葉に詰まってしまった。こんなことを言われたのは初めてでなんといえばいいのかわからない。
「…空咲花ってさ、悩み相談とかしないの?誰かに」とどこか知ってるような風に言われてしまった。
そこではたと気づいた。
須和先生の仕業だなと思った。
そして、美玲も少しだけだが話してしまったのだろうだから高杉くんは、深追い出来る。
知らなければそんなに自信満々と聞けるわけがない。
私は、内心舌打ちしながらどうしようどうやってごまかそうと考えた。
その間も高杉君は何も話さず私の言葉を待っていた。
そして、数分たって私は口を開いた。
「…頼れる人がいないからかなそれと、話そうと思わないし迷惑なだけだからね私ってこう見えてネガティブなんだよ」と言うと高杉君はほうほうそれでと続きを促していた。
「それで!?うーん…それで、話さないし人の悩み相談聞いてた方がいいしまぁいろいろあるんだよ」と完結にまとめた。
そうすると高杉君は少しの時間黙って何かを考えているようだった。
「…空咲花、俺にさ悩み相談してみない?」と言われた。
私は一瞬何を言っているのかわからずフリーズして固まり止まってしまった。
「……は?」とやっと出た言葉がこれだ。
何を言っているのだこの人はという感じで目線を向けると何ともないようにスルーされ高杉君は口を開いて話の続きをした。
「だから、空咲花が溜め込んでいることを俺に話してみない?ってことねそうしたら、こんなにならず気楽でしょ?」と言われ私はまた頭が真っ白になってしまい足を止めそうになったがなんとか耐えて無理やり足を前に勧めた。
「いやいや、高杉君さっき言ったこと聞いてた?私、ネガティブだしめんどくさいんだってば」と言うと
「それさ、何かあってトラウマになって言えなくなったの?」とど直球で的を当てられ何も言い返せなくなってしまった。
……そう、私がこうなった理由が過去にある。
けど、それは誰にも言ったことがないからそれに…いう必要もないだからおほっておいて欲しいのに皆無理やりでも聞いてくる
まぁ、聞いてこない人もいるけど…
と自分の思考に入っていると高杉君が言った。
「それは、今はないでしょ?」と言われ何も言われているのか最初はわからなかったがなんとなくわかりそうだねと返すと
「今は今だよ」と言われた。
「大丈夫、役には立たないと思うけど俺で良ければ聞くからさ…ね?」と言われ私は危うく泣いてしまいそうになった。
「……ありがとう」とボソッと言うと高杉君の耳に届いたのか
「うん、どういたしまて」とニコニコと笑いながら言われた。
そうしているうちに家に着いていてハッと気づいた。
高杉君の家から私の家の道だと遠回りになってしまうなのに、何も一言も言わず着いてきていたいつもならまたねと私が言って別れるのだがそんなことも忘れて歩いていたので自分に内心舌打ちをまたしてここまでごめんねありがとうまたねと言って足早に家の中に入った。
「うん、またね」と高杉君は言うとのんびりと元来た道へ引き返して歩いていった。
それを見送り私は家の中に入った。
「ただいま〜」と言うとおかえりとひょっこり顔を出してお母さんが挨拶してきた。
「今日は、遅かったねどうしたの?」と聞かれいつも通り寄り道してきたと嘘をついた。
そして、お母さんはそっかお風呂湧いてるわよと言ってキッチンへと消えた。
ふぅとため息をついて2階に上がり制服から私服に着替え荷物を置いて一階にまた降りてお風呂に入った。
そして、リビングへ行くと夜ご飯がもう出来ていて食べた後食器を片付け部屋に戻った。
そして、落ち着いて携帯をみると美玲からLINEが大量に来ていた。
(大丈夫?なんかあったら、言ってね!)
(今日、翔くんと帰ったんだ〜めっちゃ嬉しい〜)
(明日は、いつも通りで良かった?あ!明日は準備か!テヘッ)
という感じで来ていて流石に分かりやすい心配の仕方をしているとわかった。
けど、わざわざ私のことを心配してくれてるんだなとわかり心の中でありがとうと言いながらLINEの返事をした。
(あぁ、ありがとうね)
(良かったじゃん、私は何故か高杉君がクラスで待ってて一緒に帰ったよ)
(そうだよ、明日は早く行くから寝坊したら置いてくからな)
と送った後すぐに既読がつき
(いえいえ〜)
(お!高杉君まだいたんだね〜そうなんだ!良かったね!)
(うぇ〜!?それは勘弁だよ〜!)
と送られてきた。
美玲のまだというのに疑問を抱いたがすぐにそれを振り払ってふはっと笑った後
(ファイト)
と送って強制終了をし
私は、ベッドの中に潜り込みすこしだけ今日の事を振り返ってから目を閉じた。
……明日は、いよいよ体育祭の準備
明日は、何が起こるのかなと思いながら私は、深い眠りについた。
…………体育祭の準備の日
チュンチュンと雀の声で起きバッと飛び起きた後急いで時計の時間を確認すると待ち合わせの時間の1時間前だった。
ホッとした後ベッドからのっそりと降りた後1階に降りて今日はお母さんがまだ寝ているので私が朝ごはんを作ることになっていた。
簡単なのでいっかと思い、フライパンに油を薄く引いて卵を入れ少し火が入ったらぐるぐると箸で掻き混ぜてスクランブルエッグを作り皿に盛った後すかさずベーコンもいれて焼いている間食パンをオーブントースターにいれて焼く。
そして、朝食の完成だ。
のんびりと食べてからまた2階に戻り制服に着替えてトタトタと階段を駆け下りいってきますと小さな声で言って玄関の扉を開ける。
外に出るともうむしむしとした暑さが襲いむわっとした感覚がありうわぁ〜と引きっつた顔で言うともう外には空咲花が夏の制服で準備万端と私を待っていた。
「おはよ〜空咲花〜そして、暑い!どうして夏はこんなに暑いんだ!」と挨拶した後嘆くように愚痴る。
そうすると空咲花は
「おはよ、太陽が地球に近くなって暑いんだってよ〜なんで、また暑い中準備しなきゃいけないのかね〜私、熱中症とかもうごめんなんだけど……」
と挨拶と真面目な回答そして、嫌そうに忌々しそうに吐き捨てて言ったその言葉にあ〜そうだねと返して私たちは学校への道を歩いた。
そして、学校の門には今日も元気に須和先生がいて生徒に挨拶していた。
その光景を遠目から見ていた私たちに気づいた須和先生はニッカリと笑った後少し駆け足で近付いてきた。
空咲花の顔を見ると嫌そうな目で見ていて私は、苦笑をした。
「おはよ!…お!空咲花はもう大丈夫そうだな〜!もうあんなに溜め込むんじゃないぞ!というか、その前に相談しろ!いいな〜!」と須和先生は朝から眩しいくらいの笑顔を振りまいて挨拶した後空咲花に運無言わせないという感じで言葉を並べそれを聞いていた空咲花はもう死んだ目をしていた。
なぜそんな目をしているのだろうと思ってハッとした。
空咲花は、あまり暑いところが苦手なため長くいると熱中症を起こす。
それになりかけているのだろう。
それに、気づいたのか須和先生はあ、やべとした顔をした後急いで空咲花をおぶると走って学校の中へ入っていった。
それを、取り残された私はじ〜と見たあとハッとして
「ま、待ってよ〜」と言った後置いてかないで〜と言いながら走って須和先生の後を追いかけた。
それが、朝の最初の光景
…………
「ハァハァ…や、やっと追いついた〜…」
と息を切らしながら私は、クラスに着くと須和先生が空咲花を優しく席に座らせていた。
空咲花は、席に座った後机に頭を乗っけて突っ伏していた。
私は、その光景を見たあとあーあーと思いながら須和先生どんまいと心の中で言った。
「ごめんな〜空咲花」とすまなさそうに謝り空咲花と一緒の目線になって声をかけていた。
空咲花は、顔を上げるのも億劫になっているのか突っ伏したまま須和先生と会話していた。
空咲花は、今日は少し朝からブルーになった感じだろうか。
まだ、私と一緒の時は大丈夫だったのになと思いながら今日は準備だから気持ちをあげないと空咲花はイライラオーラを醸し出しながらやって後々舌打ちしながらやっているのでなんとかしなくてはと須和先生も少し焦っていた。
「空咲花、今日は頑張ろう?な?頼む!おまえがいないと準備進まないんだよ!」と出た須和先生のチワワのような甘えたオーラあれを見てしまうと何でもしょうがないな〜と言いながらやってしまいたくなってしまう。
須和先生は、あれは無自覚でやっているため怒るに怒れない。
天然は、怖い!と私は須和先生を見て初めて思ったよ…
そして、空咲花も私と同類でその顔を見てうっと言ってどうしようと考えているらしいそして、溜息をついてわかりましたと言って須和先生は、おぉ〜!ありがとな!とニカリって付きそうな感じで笑った。
空咲花は、フッという感じで笑って仕方ないですねという感じで許していた。
その後、須和先生は空咲花の机の近くで空咲花と話していた。
教師が、仕事しなくてはいいのかと思うがあれが須和先生なので皆も見慣れた光景を微笑ましく見ていた。
須和先生は、皆にあ〜ゆ〜感じで接してくる。
そして、皆は須和先生があ〜ゆ〜行動をとる時は誰も邪魔をしない。
理由は、須和先生の表情がとても男らしくそして可愛いからだ。
そのため、今でもシャッター音が素晴らしいくらい鳴り響いている。
おい、その写真あとでグループに送ってね絶対だよ!と心の中で叫びながら私もその光景を写真に収めた。
須和先生のあの行動などは全部LINEのグループに贈られてくる。
そして、あの行動などはすべて空咲花の時が多くその時の空咲花の表情や須和先生の表情は誰も見たことないくらい穏やかで貴重なためこのグループに空咲花はいない。
あ、そういえば歌楓誘っていないなと思い今度誘ってみるかと心に決めてもう何枚撮ったかわからないくらいの写真をアルバムのフォルダーとグループに送り今日の朝のやるべき事は終えた。
朝から目の保養になることがあり皆のやる気は万端!
そして、朝のチャイムが賑やかなクラスに鳴り響くと癒しの時間も終わりを告げ体育祭の準備が始まった。
今日の学校は体育祭の準備のみであとは帰るのみなので帰りに空咲花と明日の事の話をするため寄り道して帰ることにしていた。
帰りも楽しみだな〜と思いながら私たちは外に出た。
…………
外に出るとやはりくっそ暑い空気が襲い皆は汗を少し流しながら作業を進めていた。
そういえば、翔くんと朝会ってないな〜と思っていたその時…
「おはよ、暑いな」と急に後ろから声が聞こえた。
ビクッとしながら恐る恐るうしろを振り返ると私の中で噂をしていた翔くんがタオルで汗を拭きながら話しかけていた。
私は、その光景を見て(神様、私は今から死ねということですか…は、鼻血が出そうなんですけど〜!?!?!!)
と脳内パニックを起こしていた。
「お、おはよ!?か、翔くん暑いね〜」ともう取り繕うことも忘れて動揺しながら声が裏返りながらも挨拶し終えあ〜と頭を抱え込んだ。
(わ、私のバカ〜!!!/////)
と顔を真っ赤にしながらどうしよ〜と思ってなにか言わなければと思った時翔くんから声が聞こえないと思って勇気を出して顔を真っ赤なのが少し収まったのでチラッと見てみるとお腹を抱えて必死に笑うのを我慢している翔くんがいた。
それを見た時私は恥ずか死ねると思った。
そして、どんどん顔に熱が集まりまた顔を真っ赤にしながら翔くんにポカポカと叩きながらも〜!笑わないで!と言うと喉を震わしてくくっと笑いながら翔くんはいや〜ごめんと目に涙を貯めてそれを拭いながらこちらを見てきた。

