目にも見えない速さで空中を舞う少女の姿だ

「お前なんか死ね」

「クガァアアアア」


ゆっくり聞こえる敵の悲鳴


どんどん血に染まってゆく


振りが細やかで敵に着々とダメージを当てていく

しかも


「はやい!」


「ウクガァプギャアアアア」

動きが人間離れしている


敵の足の隙間から滑り込んで足を切る


「すごい」


俺はあっけとられてしまい動けない


「ウ、ガクガァアアアアガガガァアアア!」


俺の存在に魔物は気づいてしまった


「クガァアアアアクガァアアアアクガァアアアア」


少女に「危ない」と押し飛ばされた


「いてーな」


「ここにあんたがいるのが悪いのよ」


怒った目で睨み付けられた


「でも今は喧嘩をしてる場合じゃないわ」

と言い


戦いに戻っていった

「あの少女は一体…」


俺は今度こそ邪魔にならない場所で眺める


ふと隣を見るともうひとりの自分は笑顔でそこにいた。


「あの子は神をかる死神レビィって言って神姫(しんき)に選ばれてる子なんだ」


「神姫?なんだそれ?いわゆる証かなにかか?」


と聞いたらあいつは


「王様を守るための人間兵器さ」


と答えた


でもあんな化物を狩れるのか?と思っていた矢先


レビィは血まみれになって帰ってきた

ほとんどが化物の血だ


勝ったのだ あの化物に


「ウガ、、、」


ほんとに倒してしまった


そして彼女は肉を持っていた


そうこれが食材いや贖罪(しょくざい)


この者達は贖罪と共に生きてく運命だったのだ