そう思いながら、私はリナに見えないようにイオリにスマホでメッセージを送った。
いや、別に見られてもいいんだけど、変な嫉妬とかされても困るし。
こういうのは女子の中で面倒なやつ。
恋愛に興味が無い私には何もわからない話だけど...。
『風邪って聞いたけど、大丈夫?』
これだけ送ってスマホを制服のポケットにしまった。
「アヤ、私帰るね。帰って早く神崎様とラブラブするから!じゃあ!」
そう言うと颯爽と帰ってしまったリナ。
神崎様...って、確か恋愛ゲームのイオリ似の男の人だっけ。
相変わらずなリナを見て少し笑ってしまった。
♪〜♪〜♪
ポケットの中のスマホが鳴って、確認してみると
「......え?」

