まわされる腕は大きくて、ぎゅっと胸に閉じ込められると心臓が止まりそう。
あの時香った佐橋先輩のいい香りがする。
私はおずおずと先輩の腰あたりに腕をまわした。
抱き合うのは初めてで、私も先輩も慣れない行動にぎくしゃくしていた。
緊張感がお互い痛いほど伝わってくる。
「佐橋先輩、すっごくぎこちないです」
「深山さんもかちんこちんですけど」
ふたりでツッコミ合って笑ってしまった。
駄目ですね、私たち。
「えっと、初恋なんです。右も左もわからないのでよろしくお願いします」
「うん、俺もそう。あんまり期待されても、恋愛小説のヒーローっぽいことはできないかも」
「俺様な壁ドンとか無理ですか」
「無理過ぎる。緊張で白目剥いてるヤツに壁ドンされたら嫌だろ?」
ドキドキ半端ないけれど、緊張感やばいけど、佐橋先輩の腕の中はあったかい。
感じたことのない喜びが全身を満たしていくのを感じた。
恋って……すごいんだ。
あの時香った佐橋先輩のいい香りがする。
私はおずおずと先輩の腰あたりに腕をまわした。
抱き合うのは初めてで、私も先輩も慣れない行動にぎくしゃくしていた。
緊張感がお互い痛いほど伝わってくる。
「佐橋先輩、すっごくぎこちないです」
「深山さんもかちんこちんですけど」
ふたりでツッコミ合って笑ってしまった。
駄目ですね、私たち。
「えっと、初恋なんです。右も左もわからないのでよろしくお願いします」
「うん、俺もそう。あんまり期待されても、恋愛小説のヒーローっぽいことはできないかも」
「俺様な壁ドンとか無理ですか」
「無理過ぎる。緊張で白目剥いてるヤツに壁ドンされたら嫌だろ?」
ドキドキ半端ないけれど、緊張感やばいけど、佐橋先輩の腕の中はあったかい。
感じたことのない喜びが全身を満たしていくのを感じた。
恋って……すごいんだ。



