「恵…ねぇってば………。
話って何なの?」


私は橋本 恵(はしもと めぐみ)。


そして今、私は高尾峠にいる。


ちなみに私の目の前にいるのは


双子の姉の一条 美咲。


「ここで横山 千尋は死んだ。」


「う……うん。
い、今さら何?
あれからもう半年が経った。
あいつの話なんていいじゃない……。」


「美咲と美咲の取り巻きのイジメにより
精神的におかしくなった。
それで自殺を図って
高尾峠に行った。
あそこは自殺者が多いって
有名だからね。
でも母親の手紙を読んで
自殺を試みることをやめた。
でも転落してムラサキトゲの猛毒の棘が体中を傷つけて出血多量。
結局、あいつは死んだ。
…………どう?
あいつが死んだのは
こんな感じだったんじゃない?」