☆
軍服を身につけ、新しい階級章をつける。
出港ぎりぎりセーフで、中尉に昇進したのだ。
その受け取りで、搭乗が遅くなってしまった。
まずは、短距離ワープできる戦艦で、新しい宙母に向かう。
そこがしばらく、ジョウのベースになるのだ。
他の撃墜王たちとも、その宙母で会えるだろう。
乗り込んだ戦艦内を、案内される方へ移動していると。
「……!」
目玉が飛び出す、というのは──きっと、いまみたいなことを言うのだ。
一瞬前。
クリアな壁の向こうに、何か見えた。
こういう外部から見える部屋は、大抵がブリーフィングルームなどの集合設備だ。
「こちらです」
最悪なことに、ジョウはその部屋へ案内された。
三回、彼女は見間違いを祈った。
親が信仰している、自分にとってはどうでもいい神様の名前を三回つぶやいて、天井を一度見つめて心を落ち着ける。
見、間、違、い、だっ!
そして、ついに意を決して、ジョウは室内をしっかり見た。
軍服。
階級章。
そして、みっつ並ぶ──「A」。
「ようこそ当艦へ…ヒロイ少尉…ではなく、もう中尉か」
しらじらしい、笑顔。
あああああああ。
ブン殴らせろ! 今すぐ! 今すぐ!!
いけしゃあしゃあと、挨拶の手を差し出すその男の顔に、伝説の三十連発パンチを決める──妄想の中で。
なんでそこにいるとか、どうして制服ではなく軍服なのかとか、問いただすのもイヤになる。
その肩のAで、もう腹いっぱいだ。
「TAに、生きてお目にかかれるとは…は、じ、め、ま、し、て、中、佐」
引きつりながら、ジョウは握手の手を渾身の力で握りつぶそうとした。
トリプル・エース。
それが一体何なのかもう、頭の中で反芻もしたくなかった。
軍服を身につけ、新しい階級章をつける。
出港ぎりぎりセーフで、中尉に昇進したのだ。
その受け取りで、搭乗が遅くなってしまった。
まずは、短距離ワープできる戦艦で、新しい宙母に向かう。
そこがしばらく、ジョウのベースになるのだ。
他の撃墜王たちとも、その宙母で会えるだろう。
乗り込んだ戦艦内を、案内される方へ移動していると。
「……!」
目玉が飛び出す、というのは──きっと、いまみたいなことを言うのだ。
一瞬前。
クリアな壁の向こうに、何か見えた。
こういう外部から見える部屋は、大抵がブリーフィングルームなどの集合設備だ。
「こちらです」
最悪なことに、ジョウはその部屋へ案内された。
三回、彼女は見間違いを祈った。
親が信仰している、自分にとってはどうでもいい神様の名前を三回つぶやいて、天井を一度見つめて心を落ち着ける。
見、間、違、い、だっ!
そして、ついに意を決して、ジョウは室内をしっかり見た。
軍服。
階級章。
そして、みっつ並ぶ──「A」。
「ようこそ当艦へ…ヒロイ少尉…ではなく、もう中尉か」
しらじらしい、笑顔。
あああああああ。
ブン殴らせろ! 今すぐ! 今すぐ!!
いけしゃあしゃあと、挨拶の手を差し出すその男の顔に、伝説の三十連発パンチを決める──妄想の中で。
なんでそこにいるとか、どうして制服ではなく軍服なのかとか、問いただすのもイヤになる。
その肩のAで、もう腹いっぱいだ。
「TAに、生きてお目にかかれるとは…は、じ、め、ま、し、て、中、佐」
引きつりながら、ジョウは握手の手を渾身の力で握りつぶそうとした。
トリプル・エース。
それが一体何なのかもう、頭の中で反芻もしたくなかった。


