玉座の前で横に並び膝間づく3人と、それを迎えた現国王。
となりの座には、后がいた。
王は、三人にはまだ知らされていなかったある事を告白した。
『正直に告白し、懺悔しよう』
『懺悔・・・ですか?』
・
・
・
『あの時、宴の食事に毒を盛ったのは、私の家来だった。』
『ええ?何ですって?』
『いつまでも体の弱い王が頼りない政治を続け国を守るより、頼りがいのある新たな王が誕生した方が良いと勝手な行動を起したのだと本人が自供した。王へと運ばれると思っていた鍋は労働者達のために開いた宴の席へ運ばれたらしく、そして大きな事件へと発展した。自分の王家への裏切り行為を悔やみ、何年か苦悩の日々を送り、苦悩に耐え切れず自供したのだ。私は家来を処刑しようとしたが、前王はその家来をお許しになられ、そしてその後すぐに国民を安心させるため、私に王位継承を命ぜられた』
『まだ十分にお若かったのに?』
『引退後は、のんびりと暮らしていたよ。翌年お前達の無事を最後まで祈りながら、ある朝、静かに永眠されていた』
『そうでしたか。とても立派な王で心から崇拝しておりました』
『あぁ、兄上をいつも守ってくれて心から感謝している』
『もったいなきお言葉』
『しかし、私の家来のお陰でお前たちには随分と辛い思いをさせてしまった。申し訳ない』
『王様、謝らないで下さい。前にもお話しましたとおり、その方はきっと、魔の力に踊らされていただけ。きっと、ちょっとした心の隙に、夢現統一化の魔の力が忍び寄ってしまっただけのこと。その方は悪くないわ』
『そうだな。前王もそう申されていた。だからその者の名は一切誰の耳に入れることも許さないと、堅い口封じが前王の命令として下されたのだ』
『なんと慈悲深きお方。心から尊敬します』
『その方はちゃんと幸せでおれれますか?』
・
・
・
『・・・・・』
となりの座には、后がいた。
王は、三人にはまだ知らされていなかったある事を告白した。
『正直に告白し、懺悔しよう』
『懺悔・・・ですか?』
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『あの時、宴の食事に毒を盛ったのは、私の家来だった。』
『ええ?何ですって?』
『いつまでも体の弱い王が頼りない政治を続け国を守るより、頼りがいのある新たな王が誕生した方が良いと勝手な行動を起したのだと本人が自供した。王へと運ばれると思っていた鍋は労働者達のために開いた宴の席へ運ばれたらしく、そして大きな事件へと発展した。自分の王家への裏切り行為を悔やみ、何年か苦悩の日々を送り、苦悩に耐え切れず自供したのだ。私は家来を処刑しようとしたが、前王はその家来をお許しになられ、そしてその後すぐに国民を安心させるため、私に王位継承を命ぜられた』
『まだ十分にお若かったのに?』
『引退後は、のんびりと暮らしていたよ。翌年お前達の無事を最後まで祈りながら、ある朝、静かに永眠されていた』
『そうでしたか。とても立派な王で心から崇拝しておりました』
『あぁ、兄上をいつも守ってくれて心から感謝している』
『もったいなきお言葉』
『しかし、私の家来のお陰でお前たちには随分と辛い思いをさせてしまった。申し訳ない』
『王様、謝らないで下さい。前にもお話しましたとおり、その方はきっと、魔の力に踊らされていただけ。きっと、ちょっとした心の隙に、夢現統一化の魔の力が忍び寄ってしまっただけのこと。その方は悪くないわ』
『そうだな。前王もそう申されていた。だからその者の名は一切誰の耳に入れることも許さないと、堅い口封じが前王の命令として下されたのだ』
『なんと慈悲深きお方。心から尊敬します』
『その方はちゃんと幸せでおれれますか?』
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