『ここ・・・は・・・?』

三人とロッティは、
あまり変わらない相変わらずの砂の中に放り出された。

イリスは代わり映えの無い景色に『一応・・・、違う場所・・・だよね?』
と言った。
足元の円陣はなくなっていた。


『随分遠くへ来たようだわ』
ある程度地理に詳しいアンジェが砂が今まで歩いていたものより、少しざらついているような質感であることから、かなり南西の地に来ていると気付く。

『南は3百、西は2百里ほど先の三角の天辺・・・』
ウェンディが先ほど唱えた言葉を思い出して言った。
『三角の天辺って?』
『うん。よくわからない。けど、さっき、そんな風にひらめいたの』

『でも、何にも無いね』
『そうね・・・』
『でもさ、なんか、ここらへん、空気の動きが異様なのよね』

うろうろ、うろうろ・・・。
3人はただの砂地を歩き回っていた。

すると・・・。

おっとっと・・・。ドサッ。

『ウェンディ、大丈夫?』
『こんな、何も無いところで転ぶなんて・・・』
『何も無いって言うか・・・でも、私何かに躓いて・・・』

『躓いたって、何に』
『これ?』

そこにとがった形の石があった。