そして、それに続くようにアンジェとウェンディにも彼女の居場所が感じられた。

イリスが、聖水で砂の上に円陣を描いた。
3人は円陣の中央に立ち手を組んだ。
三人が手を組んだ側にロッティを連れて。

ウェンディは風に向かって唱えた。
『風、風の精よ、私達を竜巻にのせて連れて行って、
そう、南は3百、西は2百里ほど先の三角の天辺・・・!』

アンジェは太陽に向かって唱えた。
『光、そう、その憎しみの声が響き渡る静かな夜に、月の光よ、かわいそうな魔女を照らして下さい』

竜巻は3人とロッティをある場所に運んでそっと砂の上に降ろした後、何処へと去って行った。