『はい。王様、私を宴の席の手伝いの娘として一日を迎えて下さって、有難うございます。
そのおかげで、真面目でよく働く素敵な夫にめぐり合うことが出来ました。
街中の年頃の娘たちが、私のように素敵な夫にめぐり合えますよう、これからも宴の席でお勤め出来る機会を娘たちにどうぞ与えてください。
私のような幸せが、すべての娘達に与えられますよう、願わずにいられません。
あなた。これから、一生あなたについてゆきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。』

メアリーは深くお辞儀をした。
拍手が巻き起こる。

続いて、ジムの挨拶--。

『メアリー。私こそ、君にめぐり合えて本当に嬉しい。心からそう思うよ。
王様、この国はなんと平和な国だろう。私たちが幸せになることを嫉妬も怒りもなく一緒に祝福してくれる仲間たちがいて、それを見守って下さる王様と魔女達がいて・・・。
王様、私たちに出会いと、そして安心して暮らせる住まいを有難うございます。心よりお礼申し上げます。この国の繁栄の為に、私は生涯この国で労働させて頂ける事を誇りに思います。皆さんも、どうぞ素晴らしい出会いと幸せにめぐり合えますように。これからも国のために一緒に働こう!皆さんのこれからの幸せに乾杯。』

ジムの挨拶が終わりお辞儀をすると・・・、

シュルシュルシュル……ドドーン!
と大きな音を立て、豪快な打ち上げ花火が二人を祝福した。

ドドドーン!
パーン
ピ~~~~~ドドーン!

『ワーーーー!おめでとう!ジム!、メアリー』
『ヤッホー!』

城の庭園はまたまた一気に盛り上がった。