「貴様人間か、ここで何をしている」 あまりの威圧感に乃春は動けないでいた。 「口がきけぬわけでもあるまい。答えろ」 痺れを切らしたのか更に激しい口調で言葉が発せられた。 「魔王様御無事ですか」 馬に乗った二人の男が現れた。 すぐに馬から降り二人の元へ近寄る。 先に口を開いたのは青紫色の瞳に白髪の長い髪をした男だ。 男にしては華奢な体つきで女に見えなくもない。