あの頃のように笑いあえたら

ふと、私のスマホが鳴っているのに気づく。

「あ!真子だ、忘れてた!」

源と顔を見合わせ笑う。

『はい、真子?』
『愛㮈〜?今どこ?』

『ごめん、今ペンギンとこ』
『なんか、はぐれちゃったね。みんな一緒?』

真子の言葉で周りを見渡すが、勝や咲苗の姿は見えない。

『ううん、源は一緒だけど……』

『そうか、こっちは英介と一緒。じゃ、とりあえず2人でペンギンとこ向かうね。咲苗たちにも連絡しとく!』

『オッケー!』

真子たちは、自然とみんなとはぐれたと思っているみたいだ。

ふふ、2人でどんな話しをしたんだろう。
何か進展はあったかな。

結局、みんなバラバラになってしまったけど、私も源と話ができてよかった。

こんな風に、少しずつ源のことを知っていけたらいいなと思う。

しばらく源と2人でペンギンを見ていると、ほかの4人も集まって来た。