あの頃のように笑いあえたら

まだ眠たい目を懸命に開けながら教室へ入ると、書道をたしなむ真子が書いてくれたクラス目標が目に入る。

『B級仲間』

多数決の結果、これに決まったのだ。

B組とB級をかけた文句が人気を集めたのだろう。

ふふ……なんだかな。でも、悪くない。

私の影響で、公平とか平等に決まらなくてよかった。

そんなことを思っていると、咲苗に声を掛けられる。

「愛㮈〜おはよう。ねね、今日、職員会議で部活ないんだ。だからみんな誘ってお茶でもしない?」

「ああ、うんいいよ!昨日の話しも聞きたいし」

私と源以外は、昨日どこかへ遊びに行ったようだった。
こんな風に友達と学校帰りにお茶なんて、憧れていた高校生活て感じがする。

それから1日、源の様子が気になって仕方なかったが、いつもと変わらず無愛想なだけだった。クールって言うのかな?

何度か必要な会話を交わしたけれど、やっぱり昨日の私には気づいてないみたいだ。

よかった。でも、ずっとこのままでいいわけない、よね。

ああ、どうしよう。モヤモヤする。