あの頃のように笑いあえたら

「次はディズニー行きたいな」
「お、いいね〜!」

男子2人の会話が耳に入るが、まるで夢の中で聞いているような気がする。

軒に当たる雨音が、耳障りに頭の中に響き渡る。

「そうだ!また絶叫マシン乗ろう!」

なのに、心は冷静だ。

「は……?もう勘弁」

オーバーなリアクションをする勝に2人で笑ってしまう。

源は気付いているのに、なんで私に幼い頃の思い出を語らないんだろう。

源には、いい思い出として残っていないのだろうか。

それならば、私から話すこともできない。

少しずつ弱まる雨と、明るくなっていく空を眺める。

「あいつら、雨に遭わなかったかな」

源が、他の3人を気づかう。

「ギリギリ大丈夫だったんじゃね?」

「そうだね」

そう、源はみんなに優しいんだ。

ズルいよ、それが余計に私を混乱させる。