「私は、三嶋 真子(みしま まこ)。部活はバスケ、よろしく。」

長い黒髪がきれいなクールな印象の彼女は体育委員だ。

バスケかぁ…私は小さい頃運動制限があったからか、体を動かすことがどうも苦手だ。

運動が得意な人は素直にうらやましい。

「えー、オレは 友永 英介(ともなが えいすけ)。部活は…サッカーかな」

音楽委員に立候補してくれた、華奢な男子だ。

「サッカーなのに、音楽委員かよ?」

さっそくムードメーカーっぽい中本くんがちゃかす。

「えー、じゃあ吹奏楽にしよかな」

友永くんは、目を細めて照れ笑いを浮かべる。

「は?なんだそれ、何でもいーのかよ⁈」
「あはは!」

こういう、ちょっと軽いけど盛り上げてくれそうなタイプが一人いてくれると、案外やりやすいかも。

「ほら、おまえの番」

芳川くんの隣りに座る友永くんが急かす。

「…ああ。芳川 源、よろしく」