あの頃のように笑いあえたら

「でもなんか、嬉しくない?」

え?真子?

「うん、なんか友達がモデルとか、ちょっと自慢だよな」

勝?

「分かる!愛㮈、サインくれ」

英介……サインって……。

「私、今日この雑誌買って帰る!お母さんに見せないと!」

「ちょ、それはいいよ、咲苗」
「あはは!」

誰も、隠していたことを責めなかった。

それどころか、なんだか喜んでくれている様子だ。

一安心、どころか嬉しくて涙が出そう。

ーー 話して、よかったな。

最初から、こうすればよかったんだ。

長い間、私の心にあったトゲトゲした塊が、少し崩れて暖かく溶けていくのが感じられる。

「ねね、スカウトされたの?」
「……あ、うん。そう」

止まらない女子の質問に答える私を、あの優しく暖かい笑みで、源が見つめていることに私は気づかなかった。