あの頃のように笑いあえたら

丸いテーブルの、ちょうど私の向かいに座る源。

うーん……この配置はドキドキする。

他愛ない話しで、いつものように盛り上がる。

これから私がちょっと勇気を出すことなど知らないで。

そして、ちょうどみんなが食べ終わった頃を見計らってスマホを取り出し、テーブルの真ん中に置く。

「ね。これ、見て」

ーードキドキ、私の第一歩。

「ん?なになに〜?」

私が表紙の雑誌が映っているスマホの画面に、みんなが注目する。

「雑誌?あ、これ前に萌たちが読んでたやつ?」
「うん。実はこれ……私なんだ」

そうなんだ。この一言を言うのに私は2年近くかかってしまったんだ。

「えっ?このモデル?」
「え?愛㮈?」

瞬く間にスマホの取り合いになる。

それを黙って見ている源と目が合う。

少し微笑みを浮かべている源は、いったいどんな気持ちでここにいてくれてるんだろう……。