ピピピッピピピッ

 


「うわぁあああ!!!!」




「って!え…?あ~そうか夢か!長い夢だったな-!!」




「う~ん…うるさいわね…ムニャムニャ」




声のした方向を振り返ると、ベッド脇の小さなカゴの中でモモがスヤスヤ寝ていた




「うわぁぁぁ!!!でた!!!」




耳を両手で押さえながら、モモが言った




「だからうるさいってば!!も-朝から元気な人ね…藍は!」





「ありゃ…やっぱり?ごめん、ごめん…」




藍は、昨晩の不思議な出会いが現実だと気づいたが、今まで通りの日常が少しずつ変わる事への、不安を感じた




「藍???早く降りてきなさい!!!」




下からいつもの様に声が聞こえた




「うわ!!!!もうこんな時間!?行ってきま-す!!!」




やはりこの日常があまり変わらないのは、気のせいだろうか……