ブスが美人に勝ること

 そして十分後、私は誰も居ない屋上に一人佇んでいた。私の曇った心を嘲笑うかのように空は何処までも青く、そして憎らしい程清々しかった。
制服に吸収される太陽の光は暖かく、体だけではなく心まで温めてくれるようだった。
(何か馬鹿みたい)
屋上から街を見渡していた私はいつしか憑き物が取れたような心境になっていた。
(結局言い訳ばかりして逃げている自分に腹が立っているんだわ、良いじゃん!ブスだって癖っ毛だって、胸が無くたって、私は私で堂々と純平に気持ちを伝えれば良いんだわ)
太陽の光が私に勇気まで与えてくれたような気がした。そして私は振られるのを覚悟で純平にその想いの丈を伝える一大決心をしたのだ。