大和がシャワーを浴びてリビングに戻ってきた。
私は大和に聞きたいことがあり聞いてみた。
「ねぇ大和?大和はどうして私と付き合いたいと思ったの?」
「ははっ、確かに急に言われたら信じられないよな?実は入社した時からずっとすぎだったんだよ桃華の事が。
入社してすぐはまだ仕事も覚えなきゃいけなくて自分に余裕もなかったから余裕が出来たら桃華に好きだって伝えようと思ってたけどお前は俺の気持ちも知らずに男が出来るしずっと心の中では早く別れちまえって思ってた。」
「えっ?そうだったの?」
全然、気づかなかった。
だって好きな風にも見れなかったし。
「諦めようと何度も思ったけど無理だったよ。毎日、桃華の顔見てるこっちとしては諦められないしな。だから桃華をイジメてた。」
「何それ!酷くない?」
「俺なりの愛情表現だ!桃華が男と別れた時は心の中でガッツポーズしたくらいだしな。
だけど失恋したばっかだし落ち着いたら告白するつもりだったけど、昨日は桃華は荒れてたし、元彼の事ばかりで何かムカツイたから強引だったけどキスしたんだ。
だけどキスして正解だったな?桃華をやっと手に入れられた。
言っとくけど離すきねぇから!」
何コレ!胸がドキドキしてキュンとなって…
大和に胸キュンなんて…
そんな事言われたらやっぱり嬉しかったりする。
人って不思議なものですね。
昨日は尊への怒りと悲しみしかなかったのに、今は幸せな気持ちで大和で胸がいっぱいだ。
こうして私達の恋人としての付き合いがスタートした。