「それでは誓のキスを」 もうダメだ無理っ! 「その結婚、ちょっと待った!」 私は気づけばそう教会で叫んでいた。 「意地を張ってたけど私は大和が好きっ!」 皆が私に注目するなか、こっちを見ていた大和は私の言った言葉を聞くなり唇を横に引っ張るように上げて笑った。 「遅えよ桃華!」 そう言って大和は私の所に来るなりキスをした。